概要:
ユーザーの皆様へ。
最新の隔週開発アップデートをお届けします。 引き続きV2コントラクトとリキッドステーキングV2の開発に取り組みつつ、堅牢且つユーザーフレンドリーなプラットフォーム作りを継続しています。ダニーとアレックスの取り組みを見ていきましょう。
要約:
過去2週間、ダニーはリキッドステーキングV2のVaultおよびプールのコントラクトを見直し、最新のワークフローに合わせた更新とエラーハンドリングの改善やプロジェクト構造の洗練を行い、プロダクションに対応した環境を整えました。アレックスはAstarのブロック生成時間の変更に対応したリキッドクラウドローンコントラクトの調整を行い、Minatoでのテストに向けてERC20互換のリキッドステーキングV2を開発し、UI統合と本番導入の準備を進めました。
スマートコントラクトの進捗状況
リキッドファーミングV2コントラクトの更新とリポジトリの改善 – ダニー:
前半は開発の焦点がV3に移りあまり注目されていなかったV2Vaultとプールコントラクトの見直しに専念しました。V2コントラクトのコア機能は堅実であるものの、フロントエンドのワークフローが大幅に進化していたため、getterやエラーハンドリング機構の更新が必要でした。これらのコントラクトをV3の設定に合わせ、イベントやエラーメッセージ、その他の細かな要素を更新し、ユーザーがV2のVaultやプールとやり取りする際のワークフローをスムーズにしました。
後半はプロジェクトリポジトリの全面的な更新に取り組みました。開発の初期段階では、進捗を早めるために迅速な解決策がよく採用されていましたが、プロジェクトの構造をプロダクションに適したものに洗練しました。それぞれのdAppのVaultとプールには固有の名前が付けられ、それぞれ専用のスクリプトが用意されており、各コンポーネントを独立して管理、テスト、実装することが容易になりました。また、イベントやエラーハンドリング用の統一されたインターフェース(IVault)を作成し、バージョン固有の更新を組み込んだバージョン(IVaultV2およびIVaultV3)がこれを継承する形を取りました。この再構築により、コードの不要な部分が整理され、コンパイラの警告が解消され、よりクリーンで整理されたプロジェクト環境が実現しました。各コントラクトのドキュメントも強化され、プロジェクトの理解が深まったため将来の監査も容易になりそうです。
リキッドステーキングV2とクラウドローンの改善 – アレックス:
前半はリキッドクラウドローンコントラクトの監査フィードバックに基づく重要な更新に取り組みました。Astarのブロック生成時間が12秒から6秒に短縮されたため、コントラクトの時間依存値をそれに応じて調整しました。また、テスト中に発見されたバグを修正し、これらの更新を監査人に再提出しました。ERC20互換のリキッドステーキングV2コントラクトを開発し、Minatoネットワーク上でテストを行いやすくし、テスト段階でのユーザーエクスペリエンスが円滑に進むようにしました。
後半はMinatoネットワーク上にERC20互換のリキッドステーキングV2を実装および構成し、ユーザーインターフェースのテストを行う準備を整えました。関連データはフロントエンドチームと共有され、UI統合が間もなく開始される予定です。さらにMinatoおよびSepoliaネットワーク上で本番対応のリキッドステーキングV2コントラクトの実装を開始し、実際の使用に向けた準備を進めました。また、CCIPにテスト用のxnASTRトークンのリスティングリクエストを提出し、フルインテグレーションに向けた重要な一歩を踏み出しました。
まとめ:
この2週間はリキッドファーミングV2およびリキッドステーキングV2の機能洗練に費やされました。ダニーのV2Vaultやプール、プロジェクト構造の更新により、システムはプロダクション環境に向けてさらに近づきました。一方、アレックスはリキッドステーキングV2をテストに適応させるための作業や、リキッドクラウドローンに必要な更新を実装し、これらの機能の堅牢性とスケーラビリティを確保しました。これらの作業はすべてのユーザーに対して洗練された効率的なプラットフォームを提供するという我々のコミットメントを反映しています。
今後も開発状況の進捗に合わせ更なるアップデートをお知らせしていきます。
皆様の継続的なサポートに感謝しています。
アルジェムについて
アルジェムはアスターネットワーク上に構築されたdAppで、リキッドステーキングとリキッドレンディングという2つの主要機能を開発・提供しています。これら2つのソリューションにより、$ASTRホルダーは保有資産を最大限活用することが可能になります。
リキッドステーキングとリキッドレンディングを活用することで、ユーザーは資金運用効率を高めネットワーク内の流動性が高まることでアスターネットワークとポルカドットの持続的な成長をサポートしていきます。
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