アルジェムはポルカドットのパラチェーンであるアスターネットワーク上に構築されたリキッドステーキングdAppです。専門用語ばかりで難しいと感じた方はご安心下さい。本ブログでは、アルジェムが解決しようとしているステーキングの問題点だけでなく、アスターネットワークやポルカドットについても説明していきます。
まずは、大事な用語から確認してみましょう。
目次
・プルーフ・オブ・ワーク (PoW) vs プルーフ・オブ・ステーク (PoS)
・ポルカドットについて
・アスターネットワークについて
・ステーキングの問題点
・ステーキングとイールドファーミングの比較
・アルジェムについて
プルーフ・オブ・ワーク (PoW) vs プルーフ・オブ・ステーク (PoS)
PoW型ブロックチェーンではマイニングが行われています。取引を検証しブロックチェーンへ追加していく作業をマイニングと呼び、マイニングを行う個人や業者はマイナーと呼ばれています。マイニングの成功報酬が暗号資産で支払われますが、難解な数学的処理が必要であると同時に報酬は早い者勝ちとなるため、コンピューターの処理能力がとても重要となります。近年ではマイニングに関わる電力消費量増加への懸念が示されています。
PoS型ブロックチェーンではマイニングを行いません。代わりにネットワークへトークンを預入れる、すなわちステーキングをしているユーザーがマイナーのような役割を行い、暗号資産を報酬として受け取る仕組みをとっています。PoSを採用することで電力消費量を大幅に削減できるとされています。
ポルカドットについて
ポルカドット (Polkadot) はイーサリアムのスケーラビリティ問題を解決するために設計された、マルチチェーン型のプラットフォームです。オープンソースで開発されており、ユーザー・開発者・ネットワーク全体を総称してポルカドットエコシステムと呼んでいます。
相互運用性に優れており、異なるブロックチェーン間での通信、データ共有、スマートコントラクトの実行が可能になるように設計されています。各ブロックチェーンはパラチェーンという形でポルカドットへ接続されることで、ポルカドットのセキュリティを享受しつつ、将来的にスムーズな相互運用が可能になるよう開発が続けられています。
アスターネットワークについて
アスターネットワーク(Astar Network)はポルカドットに接続されているパラチェーンの1つです。EVMとWASMという開発環境に対応したdAppsの開発が可能であり、ポルカドットとイーサリアムエコシステムの相互運用が可能となっています。
開発者へのサポート体制も充実しており、特にdAppステーキングと呼ばれる独自のシステムを通し、ステーキングしているユーザーだけでなくステーキングされているdApps開発者へも報酬が支払われます。
dAppステーキングによるベーシックインカムの存在は、dAppsの継続的な開発や改善を促しアスターネットワークの持続的な発展に役立っています。
ステーキングの問題点
PoS型ブロックチェーンにおいてステーキングはセキュリティや意思決定に関わる非常に重要な行為となります。またPoWと比較して消費電力が少ないことから近年はPoSが好まれる傾向にあります。しかし、ネットワークの意思決定がステーキング量に左右されることから、資産家や機関投資家などに権限が集中しかねないというリスクも存在しています。
ステーキングとイールドファーミングの比較
PoS型ブロックチェーンにおけるステーキングの重要性を簡単に解説してきましたが、DeFiにおいてもステーキングを行うことが可能です。
DeFiにおけるステーキングでは、各プロジェクトのガバナンスへの参加や流動性の提供に対して報酬が発生します。対してイールドファーミングでは、流動性ペアの提供やレンディングなど様々なDeFiプロダクトを相互活用し、より複雑な資産運用を行うことで収益の最大化を目指すことが可能となります。
アルジェムについて
アルジェムはアスターネットワーク上に構築されたDeFi系dAppであり、DeFiを利用する際にユーザーが直面する2つの問題の解決を目的としています。
1.ステーキングによる資金流動性の低下
2.ステーキングとイールドファーミングの選択
1.においてはブロックチェーンやdAppsへ資金を預入れるステーキングを通して報酬を得る一方で、預入れた資金の流動性が低下するという問題が発生します。
2.につてはステーキングをするかイールドファーミングで資金を運用するかを選択する必要が出てきます。
これらの問題は一方を選択することでもう一方の機会損失が発生していると考えることができます。
もしも、ステーキングをしながらイールドファーミングも行い収益を高めることができたらどうでしょうか。
これらの問題をアルジェムが解決します。
アルジェムでは、預入された$ASTRに対して $nASTRというリキッドトークンが発行されます。
$nASTRをアスターネットワーク上の他のdAppsで利用することで、ステーキングをしながらイールドファーミングを行うことができます。
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